Q15 暖房で暖まった空気はどうなる?†
答えは、一番最後にあります
解説†山へ登ると、標高が高いほど気温が下がってきます。およそ100mごとに0.6℃気温が下がり、富士山の山頂では、真夏でも10℃を下回る気温となります。こんな話を聞くと、冷たい空気が上のほうにたまっている感じがしますが、これは単に気圧が低いために上空では膨張して温度が低い状態になっているだけで、暖まった空気の動きとは関係ありません。 温まった空気は膨張をするために、軽くなり、より上へ上へと移動していきます。 マッチやろうそく、たき火の炎が上向きにたなびいているのも、炎で熱せされて軽くなった空気が上に移動しようとしているためです。 熱気球も暖めた空気が軽くなることを利用して、人間を浮かせることができるようになっています。 同じように、暖房で暖められた空気も、自然と上のほうへ移動し、室内なら天井近くに集まってくることになります。うまく循環がされない場合には、床のほうは冷たくても、天井が暑くなっていることがあり、温度差が10℃以上になっている場合もあります。 人間は床付近で生活しており、天井が暖かくなっても何のメリットもありません。天井付近に集まった空気をかきまぜて、床まで送ってあげることで、効率的に温まることができます。 関連の対策E25 (冬)暖房中は、扇風機等を利用して天井付近にたまった暖かい空気をかきまぜる
[答え] 1.上(天井)の方向に移動する† |