Q16 暖房するときにカーテンをすると効果がある?†
答えは、一番最後にあります
解説†冬を暖かく過ごすためには、カーテンは欠かせないものです。窓はガラスでできているため、熱を通しやすく、触ってみると冷たさを感じます。カーテンをかけることで、表面の温度は大きく緩和されます。 表面の温度は、室内の空気の温度とは違いますが、暖かさの感じ方には影響を与えます。物体表面からは、輻射熱(遠赤外線)が放出されており、温度が高いほど量が多くなります。体の表面からも輻射熱が逃げているのですが、室内の壁が暖房で暖かくなっていれば、周りからも多くの熱を受け取ることで寒さを感じにくくなります。表面温度が低い窓などがあれば、受け取る熱が少なくなり、窓側が冷たく感じることさえあります。 こうした点からすると、表面温度を高く保つことができるカーテンは効果をあげていることになります。 けれども一方で、カーテンで暖かさが仕切られてしまった窓との間の空間を考えてみると、暖気が届かなくなり、より冷たくなることになります。冷やされた空気は重くなって、窓面を伝って床へと広がっていく「コールドドラフト」という不快な状態が発生します。 カーテンと床の間にすきまがある場合には、この流れを止めることができず、勢いよく冷たい風を流し続けることになります。この流れをせきとめるためには、隙間が少なくとも2cm以下でないと効果がないことがわかっています。できれば0.5cm以下にするほうが熱のロスが少なくなります。 床に座ったり、寝転がっていると、このコールドドラフトが非常に不快に感じます。一方で、床は冷たいものとあきらめて、椅子にすわってくつろぐような場合には、多少コールドドラフトがあっても気にならないかもしれません。 日本では床に座る生活スタイルが多いこともあり、できれば床までしっかり届くカーテンを活用してください。 関連の情報[窓の断熱の工夫による効果計算:http://hinodeya-ecolife.sakura.ne.jp/ecocalc_window/]
[答え] 1.すき間が2cm以下でないと効果があまりない† |