Q21 洗濯の乾燥機能を使う場合、洗濯そのものの何倍のエネルギーが必要?†
答えは、一番最後にあります
解説†「おばあさんは川へ洗濯に」というのは昔話で聞きなれた導入です。現在では、家事を男女分担して行うことが求められており、いままでやってこなかったお父さんは、ぜひ洗濯の方法も覚えるようにしてください。昔のように冷たい川の水を使って洗濯板で洗うようなことはなくなり、洗濯機でボタン、ピっで可能になっています。洗濯ものの量を自動的にセンサーで測ったり、あらかじめ規定の柔軟剤などをセットしておけば、洗い終わるまで自動的にしてくれるものもたくさんあります。 さらにすごいのが(とっても40年以上前からあるのですが)、乾燥までやってくれるというものです。夢の洗濯機として、洗濯ものをたたむことまでしてくる装置なども、語られるようになってきましたが、ここはまださすがに少し時間がかかりそうです。 ただ、洗濯はなんでもまとめて放り込めばいい、というものではなく、色落ちするものを分けたり、洗濯ネットに入れたほうがいいものがあったり、汚れ落ちのひどい部分は手洗いしておいたほうがよかったり、お風呂のお湯を使うのには設定が必要だったり、それなりの手を加える部分もあります。特に、お母さんがやってきたところを手伝おうとする場合には、その家庭の(お母さんの)こだわりがたくさんあり、それに従わないと「せっかく手伝ってやったのに、怒られた」と不満が残ることになります。それはお母さんにとっては「余計な手間になってしまった」状態であることには変わりなく、お互いがそれを理解しないと、なかなか家事の分担も難しいことになります。 という我が家は、娘が「お父さんといっしょに洗うのはいや」という、父としてはコメントのしようがない疎外感を感じながら、自分の分だけは週末に自ら洗うということで、妻の負担を分担する形にしています。「手伝ってくれない」とは言われますが、理論上は家族4人の4分の1は分担している形になり、十分ではありませんが対立が少ない形での分担ができている状態です。 余談が長くなりました。 そうです。洗濯機とは別に乾燥機が用意されている家庭もあるでしょうし、洗濯機自体に便利な乾燥機能がついているものも増えています。新たな機能なので、どれだけエネルギーがかかるでしょうかというのが、今回の問題です。 実際に乾燥機能を使った方ならわかると思いますが、洗濯ものの量によって変わりますが、2-3時間くらいは乾燥にかかります。洗濯自体が1時間以内で終わるようになり、洗剤によってはすすぎが1回ですまされるようなものでは、30分程度で終わるようなってきているので、それ以上の時間がかかることから、なんとなく電気を多く消費するイメージがあるかと思います。 さらにに乾燥機能は、ヒーターなどを使って熱風で乾燥させるため、熱を作るための消費電力は非常に多くなります。熱を最小限にする工夫もされていますが、洗濯ものの水を蒸発させることには変わりなく、物理的にエネルギーがかかることは省略できません。 実際の機種どの機種を選ぶのかは、あまり宣伝をするわけではありませんが、2019年6月13日時点で価格.comで一番人気になっていた洗濯乾燥機として、以下の機種をみてみます。送風だけを行う簡易乾燥機能付きという洗濯機も売られていますが、これは送風をするだけで気持ち乾かすだけですので、除いています。 ・https://kakaku.com/item/K0001083991/?lid=pc_ksearch_kakakuitem あまり計算をしなくても、最近はカタログに結果が掲載されています。 この中から読み取るのは、以下の3つの数値になります。標準コースでの洗濯・乾燥での消費電力量になります。これからみても、時間のかかる省エネ乾燥モードで約10倍、標準乾燥モードでは15倍になります。
実はこの製品は、乾燥機能付きの中でも性能のいい「ヒートポンプ式」を採用したものです。通常の電熱ヒーターで乾燥させるタイプや、少し古いタイプですと、この2〜3倍程度消費する場合もあります。 簡易乾燥機能はどうなの?ちなみに最近の全自動洗濯機にほぼ標準でついている「簡易乾燥機能」ですが、これは洗濯と通常の脱水後に、脱水機的に回転させながら送風を続けて、軽く乾かしてあげるといった機能で、完全に乾燥されるわけではありません。 それでも、部屋干しせざるを得ない状況では頼りになりますし、化繊であればだいぶ乾くという感想もあります。 こちらは温風をつくる機能はありませんので、おおむね簡易乾燥時間に応じて消費電力量がかかるとしていいでしょう。30分の洗濯で、1時間の簡易乾燥をした場合には2倍かかることになります。
[答え] 3.約10倍† |