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Q22 使わないときに消費されている待機電力は、家庭の電気消費のどのくらい?

1.約5%

2.約10%

3.約20%   

答えは、一番最後にあります

解説

 電気器具をONにしてその用途に使っているときには、当然電気を消費するのですが、OFFにしていたとしても、電気器具が勝手に電気を消費している場合があり、これを待機電力といいます。

 例えば、時計機能があったり、リモコンの待ち受けをしていたりするのは、当然電気を消費します。電話やFAXなども、かかってくるのを待つために電気を消費しており、待機電力に含みます。一方で、冷蔵庫などは常時電気を消費しますが、これは保冷のためにずっと維持するものですので、待機電力には含みません。

 最新の調査は、エネ庁の平成20年度の調査結果になります。平成11年、14年、17年、20年と継続して調査がされてきましたが、減少傾向になっています。

 まずは、どんな機器が多いのかを見てみましょう。

 意外と「給湯器」の待機電力が大きくなっており、27%を占めています。凍結をすると配管や機器を壊してしまいますので、センサーが常時動いています。お湯の利用があったらガスを燃やすといったセンサーもあり、使わない時間帯ではリモコンをOFFにしておくと、少し省エネになります。

 あとは音響映像機器関係が25%と大きくなっています。テレビ録画装置、テレビ、音響機器などが含まれますが、だいぶ省エネが改善されている分野でもあります。テレビは夜間に番組を取得したり、予約機能があったりしますので、完全に電源を抜いていしまうと、機能が制限される場合もあります。

 電話、インターネットモデム、パソコンなどの情報機器も17%と多くなっています。特にインターネットの各世帯への普及で、モデムを常時ONにしておかないといけない状況も出てきます。省エネ機器の普及が求められるところです。

 ほかには、エアコン、充電機器、調理器具などが待機電力の利用元としてあがっています。

 さて、それでは使っている電気の量はどのくらいでしょうか。平成20年度の調査では、285kWh/年で、家庭全体の6.0%という結果になっています。以前は10%程度あったのですが、だいぶ待機電力の省エネが進んできています。

 ただそれでも1kWh27円とすると年間7500円程度になります。これだけ「使っていないのに支払わされている」と思うと、なかなか納得がいかないところもあります。省エネ機能がまだついていない時期の古い機器を使っている場合や、エアコンなど使わない季節には、コンセントから抜いておくということも有効な方法の一つです。




[答え] 1.約5%


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Last-modified: 2019-06-13 (木) 11:30:24, by 有限会社ひのでやエコライフ研究所