Ecolife情報 > 家庭の対策

給湯器をエネファームに置き換える

 家庭用の燃料電池で発電をしながら、お湯を作り出すことで、効率性を高めた「エネファーム」2009年から販売されています。省エネ性能が高いほか、発電を行うことができるため、災害などの停電時にも一定量の電気を供給することができます。

 火力発電所では、石油や石炭などを燃やして電気を生み出していますが、エネルギーのすべてを電気に変えることはできず、およそ6割は排熱として捨てられています。家庭で発電する場合には、この熱を温水として利用できることから、非常に効率が高くなっています。

 まだ価格が高いため国からの補助金が出されていますが、徐々に販売価格は下がってきています。

 効果

 当初のエネファームは、電気とお湯の両方を多めに使う方でないと、効果が出しにくい面がありました。

 ただし最近は、SOFCという発電効率の高いタイプも販売されるようになり、お湯の消費が少なくても効率が高くなっています。また、もともと家庭で使う電気をまかなうだけで、電気の売電はできませんでしたが、電力自由化の中で、買い取ってもらうこともできる場合があり、より効率的な運転が可能となっています。SOFCでは火力発電所よりも発電効率がよくなっており、それに加えて排熱をお湯として利用できることになります。

 費用

 既存の給湯器に比べてやや値段は高めですが、補助金を差し引いて100万円強程度で設置が可能です。

 まだ設置価格が高いので、光熱費としてもとをとることは難しい状況です。

 関連の取り組み

 同じように、電気とお湯の両方を生み出す装置としては、エコウィル(ガスエンジンコジェネレーション)もあります。エネファームより以前から販売されてきましたが、エネファームの効率が高く、またエンジンのために音が大きいこともあり、販売が完了しました。

 ガスの給湯としては、エコジョーズもあります(E63 給湯器を潜熱回収型の給湯器に置き換える)。削減効果は小さめですが、E07 太陽熱温水器を設置して利用する取組みと組み合わせることもできます。

 導入のしかた

 ガス工事のお店を通じて、申込みができます。

 おすすめの家庭

 初期投資費用が高いため、光熱費削減でもとをとるのはまだ難しい面はあります。ただし、災害時の電気利用などのメリットがあり、そうした面も含めて評価できれば、おすすめです。

 また、大きな貯湯槽を持つエコキュートと同じくらいの設置面積が必要になります。設置場所に余裕がある方におすすめです。

 コメント



  編集 凍結 差分 添付 複製 名前変更   新規   最終更新のRSS
Last-modified: 2020-05-27 (水) 09:12:08, by 有限会社ひのでやエコライフ研究所