屋根に太陽熱温水器を設置しましょう†30年以上も実績のある太陽熱温水器は、太陽の熱でお湯を沸かすことができるため、大幅な省エネにつながります。最近のものは真空断熱などの技術が導入されているため、冬場でもお湯を作り出すことが可能です。 日本では、1980〜90年代の訪問販売でのトラブルもあり、ここ20年くらい導入される事例は少ないですが、お隣の中国では、簡単にできる自然エネルギー利用ということで、急速に導入が増加しています。スペインや中国など、新規住宅建設の場合には、設置(太陽光発電もしくは太陽熱温水器)が義務づけられている例もあります。 太陽光発電に比べると少し手間がかかり、天候に左右されることも多いですが、ぜひその日の天気を感じながら生活をしてみてください。 効果†現在都市ガスでお湯を沸かしている場合
現在灯油でお湯を沸かしている場合
費用†工務店にもよりますが、20〜40万円かかります。 参考情報†真空管式のしくみ太陽熱でお湯を温めるためには、日光を受ける面積を広く水をためておけばできますし、底面を黒く塗っておけば熱吸収もよくなります。昔の太陽熱温水器や、手作りの温水器は、こうして水を直接温めて使う方法でした。太陽熱温水器の平版式と呼ばれています。 ただし表面積が大きいため、温まったお湯から熱が逃げることも多く、高温のお湯を作るに当たっては非効率な部分もありました。 最近主流となっている真空管式は、直径5cm、長さ50〜200cm程度の、細長い魔法瓶のような筒を、何本も並べて熱を吸収しています。筒の中央に熱を集めた上で、魔法瓶のように真空断熱をしているため、熱が逃げにくくなっています。熱利用の効率は60%近くに達し、太陽光発電の20%とくらべても格段に高い効率です。集められた熱は、充填液の対流と、熱を伝えやすい金属銅の伝熱で効率的に筒の先端に伝えられ、ここではじめて、水と接してお湯をつくります。 筒だけの状態なら、最大200℃程度の温度を生み出すこともできるすぐれものです。 その上で、この熱を、そのまま併設されたタンクで貯めて直接お湯を利用するタイプと、強制循環させて地面等に設置した貯湯タンクで管理しながら使うタイプに分かれてきます。 関連の取り組み†同じく太陽熱を利用する仕組みとして、E04 真空貯湯式のソーラーシステムを設置して利用するがあります。太陽熱温水器は、屋根の上に集熱器とタンクが一体となっているものを呼んでおり、ソーラーシステムはこれよりも高性能な分、多少値段も張ります。ソーラーシステムなら、不凍液を使うため、冬場の凍結による故障も少なくなります。 E01 太陽光発電装置を屋根にとりつける方法は、太陽熱温水器に比べるとメンテナンスの手間もありません。 導入のしかた†値段が高いので、まずはホームページや住宅展示場などでパンフレットなどを取り寄せ、メーカーや工務店の比較検討をしてみてください。 建築士さんの中には、デザイン的にあまり好ましいものと考えていない人も多いようです。NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)でも、「ソーラー建築デザインガイド」 など、デザイン面での調査もしています。 なお、冬に配水管が凍ってしまうと、故障してしまいます。断熱をしっかりするなり、冬季の夜間は水を抜くなりの対応が必要です(不凍液を使ったソーラーシステムは問題ありません)。 ホームページでは、社団法人ソーラーシステム振興協会 https://www.ssda.or.jp/ などで取り扱い業者や情報を探すことができます。助成制度についても情報が整理されています。 太陽熱温水器メーカー
おすすめの家庭†日光がよくあたる一軒家をお持ちの方なら、環境負荷削減の観点からおすすめです。 屋根のスペースがあるようでしたら、太陽光発電と併用することもできます。 コメント†
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