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屋根にソーラーシステム(強制循環式)を設置しましょう

 ソーラーシステムは太陽熱温水器の改良型です。屋根の上には集熱パネルだけが設置され、お湯は地上のタンクに溜める仕組みになっています。屋根に重量の負担がかからず、地震への心配も少なくてすみます。シャワーなども利用でき、使い勝手は改善しています。

 太陽の熱を使ってお湯を沸かすため、省エネの効果がとても大きな取組みです。性能がよいため、冬場でも加温せずにもお湯を作り出すことが可能です。給湯器と接続することによって、通常の給湯器と同じ使い方ができます。

 海外では、屋根だけではなく、ベランダの手すりなども活用して集熱を行っている例もあります。太陽熱温水器自体は、日本ではあまり宣伝を見ることが少なくなってきましたが、海外では自然エネルギーとして特に注目されています。スペインや中国など、新規住宅建設の場合には、設置が義務づけられている場合もあります。

 効果

現在都市ガスでお湯を沸かしている場合

都市ガスの削減(m3)光熱費の削減(円)二酸化炭素排出量の削減(kg)
1ヶ月の削減141,75331
1年の削減16621,031369

現在灯油でお湯を沸かしている場合

灯油の削減(L)光熱費の削減(円)二酸化炭素排出量の削減(kg)
1ヶ月の削減161,25340
1年の削減19315,038480
  • 年間の給湯需要のおおよそ4〜6割をまかなえるとされています。(上記計算では4割削減と設定)
  • 効果については、一般社団法人ソーラーシステム振興協会(2022年) の資料がわかりやすいです。
  • 都市ガス、灯油の消費量は、省エネラベリング制度で設定されている「年間の目安燃料使用量」の最大値(標準的機種)の値を用いています。

 費用

 工務店にもよりますが、60〜100万円かかります。E07 太陽熱温水器を設置して利用するならば30万円程度ですみ、簡単なしくみでよければこちらのほうが安定して動くようです。ただし、冬場の凍結などには注意する必要があります。

  • 設置費用が高いため、都市ガスなら20年、灯油なら40年程度使わないと元はとれない計算になります。

 関連の取り組み

 同じく太陽熱を利用する仕組みとして、E07 太陽熱温水器を設置して利用するがあります。太陽熱温水器は、屋根の上に集熱器とタンクが一体となっているものを呼んでおり、ソーラーシステムはこれよりも高性能な分、多少値段も張ります。

 E01 太陽光発電装置を屋根にとりつける方法は、太陽熱温水器に比べるとメンテナンスの手間もありません。

 導入のしかた

 値段が高いので、まずはホームページや住宅展示場などでパンフレットなどを取り寄せ、メーカーや工務店の比較検討をしてみてください。

 ホームページでは、社団法人ソーラーシステム振興協会 https://www.ssda.or.jp/ などで取り扱い業者や情報を探すことができます。助成制度についても情報が整理されています。

太陽熱温水器メーカー

 おすすめの家庭

 日光がよくあたる一軒家をお持ちの方なら、環境負荷削減の観点からおすすめです。

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Last-modified: 2024-08-01 (木) 13:59:46, by 有限会社ひのでやエコライフ研究所