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買い替え時には、最も省エネ型の冷蔵庫を選びましょう

 冷蔵庫の省エネ技術は大きく進みました。2015年ころまでは、毎年のように省エネ性能の高い製品が開発されてきたことから、10年以上使う冷蔵庫については買い替えもお勧めでした。ただ、最近は省エネ性能の向上も落ち着いており、機能向上によるものか消費電力が増える傾向もみられます。必ずしも買い換えで省エネになる状況にはありません。

 製造時・廃棄時の環境負荷も考慮すると、なるべく長く使うことが大切になってきます。ただし冷蔵庫の場合には、センサーの故障・コンプレッサーの寿命などにより、経年劣化が起こり性能が落ちることも考えられます。修理しても直りにくい場合には、買い替えによる性能向上(劣化による消費電力増加の回避)も可能です。

 なお、購入時には、統一省エネラベルの★の数で、どれが省エネ型かを比較することができます。この差も小さくなってきており、自分の生活スタイルにあった機器を選ぶことが重要です。

 なお、冷蔵庫の場合には、400L以上の大型機種について、高度な省エネ対策が導入されて消費電力が小さい傾向がありますので、参考にしてください。

冷蔵庫のサイズ別の消費電力の変化

2006,2014,2014年製冷蔵庫のサイズと省エネ性能
2006,2014,2024年製の冷蔵庫のサイズと省エネ性能(統一省エネラベル作成サイトより作成)

 横軸がサイズ、縦軸が消費電力です。2006年は赤色ですが、どのサイズでも消費電力が大きかったことがわかります。2014年、2024年製ではおよそ半分程度に省エネが進みましたが、2014年と2024年の最近の10年を比較すると、ほとんど変化がありません。10年以内であれば、買い替えにより省エネ性能が上がることはあまり期待できません。

 効果

電気の削減(kWh)光熱費の削減(円)二酸化炭素排出量の削減(kg)
1ヶ月の削減174509
1年の削減2005,400110
  • 最新型のもので最も少ないタイプは、年間250kWh程度の消費電力になります。
  • 現在の冷蔵庫がどれだけ電気を消費しているのかは、扉の内側のラベルに表示されています。
  • 実測調査の結果では、使用中の冷蔵庫1台あたり469kWh/年ほど消費しているようです。
  • 450kWh消費している冷蔵庫から、カタログ値250kWhのものに買い替えた場合です。

 詳しくは家電省エネ★くらべ(冷蔵庫) にて診断できます。

各サイズの最高性能機種一覧です(2024年4月更新)

 費用

 省エネ性能の高い冷蔵庫は、10万〜20万円程度します。普及機種では10万円を切るものが出回っていますので、数万円高くなる可能性があります。

 関連の取り組み

 エアコンに関しても、E18 買い替え時に最も省エネ型のエアコンを選ぶと言われてきましたが、性能向上はほぼ頭打ちとなっています。

 また、買い換えた場合には必ず古い冷蔵庫はリサイクルに回してください。もったいないからと使い続け、E10 2台目の冷蔵庫を止めることをしないと、電気の消費が増えて、かえって環境負荷が大きくなってしまいます。

 導入のしかた

 電器屋さんの店頭でのラベルやカタログには、どれが省エネ性能が高いかを示す「統一省エネラベル」が示されています。年間電気代のほか、★の数でどれだけ省エネ性能が高いのかを示しており、★5つが最も省エネになります。数値は1.0から5.0までで表示されます。

 冷蔵庫では、「年間電気代」「年間電気消費量」が指標となります。この値が小さいほど省エネ性能が高いことになります。

 ちなみに、年間電気代は、家庭で1年間に支払う金額です。冷蔵庫は平均的に10年ほど使いますので、10倍してみると、その冷蔵庫を使うときにトータルで払う電気代がわかります。電気代も含めて、賢く選んでみてください。

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Last-modified: 2024-08-01 (木) 17:13:11, by 有限会社ひのでやエコライフ研究所