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冷蔵庫のドアの開閉は回数を減らす

 冷蔵庫を使うときの省エネとして冷蔵庫のドアの開閉回数を減らすというものがあります。分かりやすい取り組みですが、実際に減らすには少し工夫が必要になります。

 まず「計画的に取り出す」。調理をする時にその都度冷蔵庫を開け閉めするのではなく、あらかじめ使用する材料等はできるだけ一回で取り出しましょう。

 次に「冷蔵庫内を整理する」。開けたときに内部が整理されていないと開けっ放しの状態で探すことになるので、食品等の定位置を決めておくと取り出しも在庫の管理も一気にでき材料を無駄にすることもありません。特に冷やしたお茶などのよく取り出すものは、取り出しやすくしまいやすい所に置くのがポイントになります。

 最後に「家族などの他の使用者の協力が不可欠」。冷蔵庫は比較的に多数の人が使います。一人ががんばって開閉回数や開閉時間の工夫をしても、他の人が協力しないと効果は半減してしまいます。

 ぜひ協力しあって、取り組んでみてください。

 効果

条件年間消費電力量(kWh)
扉開閉なし扉開閉なし457
パターン1下記参照465
パターン2パターン1の開閉時間を2倍473
パターン3パターン1の開閉回数を2倍499
パターン4パターン1の開閉時間・回数を2倍520


扉名頻度回数開閉時間全開放保持時間
パターン1冷蔵室扉12分毎に1回25回10秒5秒以上
同上冷凍室扉40分毎に1回8回同上同上
パターン2冷蔵室扉12分毎に1回25回20秒15秒以上
同上冷凍室扉40分毎に1回8回同上同上
パターン3冷蔵室扉6分毎に1回50回10秒5秒以上
同上冷凍室扉20分毎に1回16回同上同上
パターン4冷蔵室扉6分毎に1回50回20秒15秒以上
同上冷凍室扉20分毎に1回16回同上同上


  • 周囲温度は25℃、湿度70%としました。
  • 冷蔵庫の据付:冷蔵庫の周囲は木材の壁で囲み、空気の循環を制限しました。(側面:壁から30cmのすき間を開ける。 背面:壁に密着させる。)
  • 冷蔵庫設定:冷蔵室、冷凍室の温度は標準(中)に設定し、切替室は冷蔵/野菜に設定しました。また、製氷室は給水タンクを空、貯氷箱は満氷としました。
  • 庫内負荷:庫内には30%の負荷を充填しました。負荷は事前に十分に安定するまで冷却しておきました。
  • 開閉角度は60°±5°としました。
  • 引き出し式の扉の場合は、ストッパーまでの2/3以上の位置まで引き出しました。
  • 消費電力の測定:連続して96時間行い、運転開始後26時間後に扉開閉を開始し、その後、50時間後、74時間後に同様に扉開閉を開始しました。
  • 消費電力は24時間後から96時間後までの72時間平均としました。

出典:東京電力TEPCOくらしのラボより(現在はアクセスできません)
http://www.tepco-switch.com/life/labo/research/fridge/q_b-j.html

 費用

 特にかかりません。

 関連の取り組み

 同じ冷蔵庫を使った省エネにはE47 冷蔵庫内の設定温度は適正に調整するE51 冷蔵庫に食品を詰めすぎないという取り組みがあります。

 導入のしかた

 冷蔵庫の効率的な使い方を実践するだけです。楽しみながらするのが大事です。

 おすすめの家庭

 どの家庭にもおすすめです。ただ家族の協力した方がより効果があります。

 コメント

  • 上表の各パターン同上は冷凍室扉です。パターン3の下はパターン4です。 -- せい? 2009-02-01 (日) 11:16:52
  • せい様、ご指摘ありがとうございました。修正したものを示しています。 -- ひのでや 2016-10-13 (木) 13:36:48


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Last-modified: 2016-10-13 (木) 13:36:48, by 有限会社ひのでやエコライフ研究所