Q17.結露が発生している部屋で、乾燥しないように加湿器をつかうとどうなる?†
答えは、一番最後にあります
解説†湿度は空気中の水蒸気の量と気温によって決まります。空気が最大含むことができる水蒸気の何パーセントが現在満たされているのかが湿度(%)であらわされます。ちなみに、気温が高いほどたくさんの水分を含むことができる性質があります。 さて結露がなぜ起こるのかと言えば、空気中の水蒸気を保持できずに吐き出してしまうことで起こります。気温が高い状態では、たくさんの水蒸気を含むことができたものが、冷やされると含むことができずに、水分を吐き出すのです。 夏場に氷の入った冷たいコップに水滴がつくのも同じ原理です。 断熱がしっかりされていない家では、冬場には部屋で暖められた空気が、窓の近くで冷やされ、水滴となってついてしまうわけです。結露で水分を吐き出した冷えた空気は、暖めなおすと水分が失われてしまいますので、乾燥してしまうことになります。 さて、そのような窓で結露が起こっている状態で、さらに湿度をあげるために加湿器をつかうとどうなるでしょうか。 一時的には水分を補給しますので、湿度が上がるかもしれませんが、窓近くにきたときに再び冷やされて水分を吐き出すことになります。窓面の温度が上がらないかぎり、部屋の中央で増やした湿度分が、窓で放出されることが繰り返されるだけになります。 結露は、カビの原因にもなります。窓なら拭き取ればいいだけかもしれませんが、押し入れの奥などで結露が起こっている場合には、乾燥するのにも手間がかかります。健康に過ごすために加湿器を使っていたとしても、かえってカビを増やして健康を害することにもつながりかねません。 断熱が十分でない家の場合には、加湿器は健康と家を壊す可能性があることを考えておく必要があります。根本的な解決は、壁や窓の断熱をしっかりすること以外にはありません。 しっくいや珪藻土などの湿度を調整することができる壁も一定は有効ですが、加湿器を使い続けるものには対応しきれません。 一方で湿度を高く保ちながら、結露を起こさないようにする方法としては、暖房の温度を控えめにすることでも達成ができます。ホットカーペットやこたつなどで体を直接暖め、部屋の温度を低めに維持することは、結露を防ぎながら省エネができる大切な方法の一つです。 関連情報†結露を減らす有効な方法です。 [答え] 2.部屋の湿度は高くならず、結露が増える† |